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小説家・裕次郎、初の本格長編ミステリー小説。
2010より西多摩新聞にて5年間連載。連載終了後、単行本化。
あらすじ・
結婚し、もうすぐ父親になる元バンドマンの現サラリーマン深津京市。彼が地元の米軍基地の街、東京都福生市で、仕事帰りに見た行方不明の張り紙から物語は始まる。
そこには五年前に付き合っていた彼女の顔。その張り紙を見た日から彼に嫌がらせや脅迫が。その陰には紫色の服を着た集団と、そして昔の彼女の影。
一方、東京都檜原村の新興宗教団体「復活の光」で育った男・遠藤康夫は安定しない思考世界の中で自分と世界との境界がわからず体が世界に砂粒となって溶け出してしまいそうな幻想に取りつかれてしまっていた。そんなある日、康夫はある一人の女性と出会う。彼女と体が触れ合った瞬間に世界に再び境界線が生まれた。一目ぼれだった。彼は女性とともに教団を抜け出し、駆け落ちをする。。彼は自らに生まれた人を操る能力“神様の情技術(ゴッドインターフェイス)”を駆使し、彼女の神様になることを誓う。
基地の街・福生市と東京唯一の村・檜原村を舞台に二つの物語が交差する。
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